MSSフォーラムについて
MSSフォーラムの活動指針:
- MSSを用いた嗅覚センサの社会実装およびそれに基づく社会貢献
- 関連する科学的知識や技術情報の共有と普及
MSSフォーラムは、これまでクローズドな有効性実証実験の場として活動してきましたが、2020年4月から、オープンな情報共有の場として活動することとしました。嗅覚センサの社会実装を40年来妨げてきたハード・ソフト両面における無数の技術課題を、世界最大の産学官連携活動を通して得られた膨大な独自情報と最先端の科学的分析に基づいて冷静に見極め、最新情報を多様な業界から参加される会員の皆さまと共有することで、嗅覚センサの技術体系の構築と有効な社会実装を目指します。
MSSフォーラムの活動内容
セミナーの開催
定期的にセミナーを開催し、基本的な技術内容から発展的な応用方法まで、最新の情報を共有し、会員の知識・技術レベルの向上を目指します。
――事前にアンケートを実施し、その内容に基づいてセミナーの内容を検討します。公知情報の範囲とはなりますが、NIMSから最新の技術情報や業界の動向などをご紹介したり、講師の先生をお招きしてご講演をお願いしたりといった内容を検討しております。
特に質疑応答や議論の時間を十分にとり、通常の学会等では話しにくい「本当のところ」や「裏話」について忌憚無く意見交換できる場にしたいと考えております。各会員は同志であり、かつライバルであるということを踏まえて、本音で建設的な議論ができる場の提供を目指します。
会員同志の情報交換と連携検討
会員同志が可能な範囲で「応用分野」や「検証課題」を議論し、解決策やそれに向けた連携などを検討します。
――嗅覚センサの研究開発には多岐にわたる技術の統合が必要となりますので、会員のみなさまの相補的なパートナーを作る場として積極的にご利用いただきたいと考えております。共通の課題に取り組む会員同志が意気投合すれば、フォーラム外で別途秘密保持契約や共同研究契約等を締結し、事業化へ向けた活動にご自由にお進みいただけます。企業連携のコーディネートなどに関しては、ご相談いただければMSSフォーラムからも可能な限り情報の提供や最初のミーティングのアレンジなどをいたします。
MSSフォーラムの歴史
MSSは2011年に開発され、その後嗅覚センサとしての基礎研究を経て、2015年にMSSの実用化を加速すべく、国立研究開発法人物質・材料研究機構、京セラ株式会社、国立大学法人 大阪大学、日本電気株式会社、住友精化株式会社、NanoWorld AGの6機関共同で、要素技術の研究開発を行う「MSSアライアンス」が発足しました。さらに2017年4月からは、旭化成株式会社が新たに参画しました。
2017年11月に、MSS嗅覚センサを用いた嗅覚センサの業界標準化(de facto standard)推進に向けた“公募型実証実験活動”を行う「MSSフォーラム」が発足しました。MSSアライアンスでの研究活動を通して構築されたセンサデバイス、感応膜材料、精密評価システム、データ分析・解析環境などを基に、国内外50者以上の会員の皆様による複数の応用分野における実証実験*が実施され、様々な香りやニオイに対する高い感度と識別能力が実証されました。
*実証実験:MSSアライアンスの研究成果であるMSS標準計測モジュールを使用し、農畜産業、食品、ヘルスケア、建築、環境など、様々な分野での、香りやニオイの検知・識別能力を検証。
公募によりクローズドで行われた様々な分野での有効性実証実験を通じて、実用化に向けた更なる課題抽出と、課題解決に向けた研究開発を深化してまいりました。今日に至る当該活動の成果を鑑み、MSS嗅覚センサの社会実装、および関連技術の発展と標準化に向けて、2020年4月に、より多くの企業/機関の方々にご参加いただき、オープンな意見交換/情報共有ができる場へと進化することとなりました。
要素技術開発企業/機関
実証実験例 企業の皆さまの実証実験例は、現在事業化を目指して進行中のため、掲示を控えさせて頂いております。
会費と会員資格期間
参加申込み資格: ニオイ・香り関連の事業化を目指す研究・開発・製造に携わる企業、大学及び公的研究機関
年会費: 年額10万円(税別)
会員資格期間: 会費をお支払いいただいた翌月月初からその後最初に訪れる事業年度の最終日(3/31)まで。翌年度以降は一年度ごとに自動更新
入会の手順
個人情報保護方針
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